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三井ホームがなぜ地震に強い家をつくれるのか

2024.01.31

こんにちは、三井ホーム設計の毛見です。
「震度7に60回耐えた家」でおなじみの三井ホームですが、なぜ三井ホームが地震に強いのか知られている方はそこまで多くないと思います。むしろ「木造って地震に弱いイメージなんだけど」と思われている方もいるのではないでしょうか。
今回は三井ホームがなぜ地震に強い木造の家をつくれるのか、その秘密を余すことなく書かせていただきます。

第1章:木造は鉄骨造、鉄筋コンクリート造と比べて地震に弱いのか

まず、はじめに木造が他構造よりも地震に弱いのかという点についてお話します。

結論から申し上げますと、それはNOです!

木造でも、鉄骨造でも、RC造(鉄筋コンクリート造)でも建築基準法上、満たすべき構造性能は変わりません。なので、地震に対する構造計画が法をしっかり満たしていれば、どの構造でも差が出るということはないのです。

ちょっと何を言ってるのかわからない、じゃあ何で木造が弱いと言う人がいるのかと思われている方に補足しますと、

まず、建物に作用する地震の力というのは建物の重さに比例します。重量のある構造ほど地震の攻撃力が強くなるということです。

各構造の重量比は大体 RC造:鉄骨造:木造=4:2:1 となるのでRC造の重量は同じ大きさの場合、木造の4倍となり、RC造には木造の4倍も地震の力が加わります。つまり、RC造は木造の4倍の力を想定した基準を満たさなければいけません。逆にいうと、木造はRC造の1/4の地震力に耐えうる構造計画を行えばよい、ということになります。

これが木造の耐震性が弱いと思われている所以です。実際は建物に作用する地震力に対して適切な構造計画であれば、弱くはないのですが、1/4の基準でクリアしているという部分だけで誤解している人が多いです。むしろ他と比べて、より地震に対して強固な構造計画をたてやすく、且つ自由度の高いデザインにしやすいといったメリットさえあります。

第2章:地震に強い三井ホームの構造技術

三井ホームの独自の構法とは

第1章では木造全般のお話をしましたが、次に三井ホーム独自の構法についてご紹介させていただきます。

三井ホームには地震に強いモノコック構法をさらに進化させた「プレミアム・モノコック構法」という最新構法があります。

床・壁・天井の6面体を1単位として空間をつくる「枠組壁工法」に、オリジナル開発の「ダブルシールドパネル(DSP)」「ブロック・アンド・シームレスウォール(BSW)」「トラスフロアー(TF)」「マットスラブ(MS)」を標準仕様として提供することで地震に負けない強靭な家をつくることが出来ます。
*一部、寒冷地域ではプレミアム・モノコック構法に適応する独自技術が異なります。

三井ホームの設計職且つ技術オタクの私から、これはすごい!と思う特徴や技術をお伝えします。

盤石に家を支える超剛性ベタ基礎マットスラブ

個人的に、1番の特徴は基礎です。基礎は対地震に置いて最も重要だと言っても過言ではありません。

三井ホームの「ベタ基礎マットスラブ」は建物の基礎にかかる荷重を1邸ずつ分析し、重荷重の空間の基礎は鉄筋量を増加させています。  

吹き抜けがあるような空間では基礎への荷重が軽いため、通常の基礎で支えることが可能ですが、重い家具家電や住宅設備が置かれる場所は、基礎への荷重が非常に大きいです。そのため、重荷重の場所には鉄筋を増やし、均等な力で面を支えられるような基礎になります。

飛来物に負けない壁BSウォール

外部からの飛来物は、地震被害の一因となります。ここで三井ホームが注力しているのが、壁の耐久性の向上です。BSウォールは、従来のモルタルとは全く異なる「スーパーファインクリート」を外壁下地材に使用することで通常の壁よりも高い耐久性を実現しています。スーパーファインクリートは大小さまざまな骨材と特殊樹脂を細かく密に組み合わせることで一般的なモルタルよりも高い結合を実現しています。地震時においてもその耐久性が発揮され、8kgの鉄球が3mの高さから落下するような重い衝撃でも受け止められるようになっています。

衝撃に強い屋根ダブルシールドパネル

屋根もまた、地震時に外からの衝撃にさらされる要素の一つです。三井ホームが開発したダブルシールドパネルは、高い耐衝撃性をもっています。なんと約2.4tの大型車に相当する重量にも耐える強さがあるんです。これにより、飛来物や他の建物との接触による被害を最小限に食い止め、住宅の耐震性&防御力を向上させています。この屋根の耐久性により縦に広がる空間設計も可能にし、より自由度の高いデザインができるのもポイントです。

第3章:調査と実験を繰り返し、より安心安全な家へ

業界唯一 全棟調査被害状況を公表

日本では震度7の地震が能登半島地震を除き5回観測されています。これらの震災について、三井ホームは被災地域のオーナー様のお住まいを一軒一軒廻り、被害状況を調査しています。

過去5つの調査報告書は関係省庁や大学に提出するとともに、一般にも公開しています(全国の図書館に蔵書されています)。これらのデータを活用し、技術の発展と共に、より安全な家をつくれることを私も祈っています。

震度7の揺れに60回※耐えた耐震実験

三井ホームは、その品質を実証するために、独自の耐震実験を行っています。見出し通り、震度7の揺れに対して耐震実験を行い、その安定性を確認しています。これにより、実際の地震にもしっかりと対応できる住宅だと安心して私たち社員もみなさまにご提案できます。

※「プレミアムモノコックGに基づく実験 – 2階建耐震実験 2016年7月11日・12日・13日国立研究開発法人 土木研究所」
「プレミアムモノコックSに基づく実験 – 2階建耐震実験 2016年6月2日~3日」震度7連続加振階数29回

実験の様子が載っている動画も下に配置しますので、よろしければご覧ください。

第4章:まとめ

今回の記事をまとめると

  • 木造は他構造と比較して耐震性能が弱くはない
  • 構造計画の基準は重量(地震の力)に比例し、木造は他と比較して軽量のため、余力のある構造計画をつくりやすい
  • 三井ホームは基礎、壁、屋根にそれぞれ耐震性を強化するオリジナル構造技術を採用している
  • 全棟調査で被害状況を唯一、一般公表し、品質を証明する耐震実験で地震に強い住宅を証明

ということをお伝えさせていただきました。

三井ホームの地震に強い家づくりには、長年の研究と多くの技術、取り組みが結集しています。今回紹介した他にも2階床を支えるトラスフロア、木材同士を強力に接合するネイルプレートなど多くの技術が込められています。

三井ホームは木造住宅の耐震性能では間違いなく最上位の家だと私個人としてひいき目なしで考えています。今回紹介した内容についてさらに、知りたい、勉強したいという方は技術性能について学べるイベントやセミナーなども無料で行っていますので気軽にご参加ください。

開催イベント一覧:
こちらからご確認いただけます

最後までお読みいただきありがとうございました。
能登半島地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早くの復旧を願うとともに私はハウスメーカーの一社員として、今と未来 オーナー様に対してより安心して暮らせるサポートをしていきたいとあらためて心に誓います。

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