今回のリフォームのきっかけは、離れにアネックスを作ったことでした。2年前にビルドインガレージを作ろうかと考えていたんです。そこで、信頼している方が紹介してくれたアネックスという離れのアイデアに魅了され、実際にいくつかの場所を見に行きました。最終的には、自分たちで借景を楽しむために滝を取り入れた空間を作ることに決めたんです。まるで滝を眺めながら優雅に車を見れる、そんな「離れ」が完成しました。
構造 | ツーバイフォー |
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築年数 | 10年 |
建築形態 | 一戸建て |
改装範囲 | LDK |
ご家族構成 | 夫婦 |
そのリフォームが終わった後、ピアノの位置をリビングに移すことになりました。そこで思いついたのが、大きなフィックス窓を使って、ピアノをまるで離れからみる借景の一部にするというアイデア。滝、ピアノ、そして車に囲まれたその空間は、まさに非日常の風景を日常に取り込んだものになりました。ピアノがインテリアの一部として存在感を放ち、窓を額縁のようにして自然と調和する姿が素敵なんです。
リフォームの過程で、「どうせならキッチンも変えちゃおう」という話になりました。特にこだわったのは、外とのつながりを意識したカウンターキッチン。観音開きの窓があったので、料理や飲み物をさっと外に運べる動線ができたんです。ホームパーティーを開いたり、息子のピアノコンサートの場としても使えるように、みんなが集まって語らえる場所になりました。カウンターも特注で設置することでカウンター越しに話し合ったり、外を眺めながらゆったり過ごすことができ、贅沢でおしゃれな時間を過ごせるようにしました。
今回のリフォームは、車を眺める離れ空間「アネックス」を作るというアイデアから始まりましたが、気づけば家全体を見直す大規模なプロジェクトになりました。アネックスでは、車を眺めながらゆったりと過ごすはずでしたが、実際には壁が低く、外からの視線が気になってほとんど使わなくなってしまったんです。そこで壁を高くして、もっとプライベートな空間を作ろうということでリフォームを決意しました。すると息子のピアノの音の問題が出てきて、ピアノをリビングに移動し、大きなフィックス窓を使ってピアノを借景にするアイデアが生まれ、さらにキッチンも変更。結果的に、ホームパーティーや息子のピアノ発表会を楽しめる空間が完成しました。このリフォームを通じて、ただの家ではなく、非日常を日常に取り込んだ特別な空間ができたことに大変満足しています。